製品紹介

台付形石燈籠

石造五重層塔

木造の多層塔を石にしたものが石造層塔です。層塔はまた石造「多層塔」とも言われます。
三重、五重、七重、九重、十三重があって、五重であれば石造五重層塔と呼ばれます。この数字は無限に広がる数字だとされて仏教では尊重されて、十一重はありません。
奈良時代の昔から石による層塔が造られ初めて、現代に至るまでの千二百年の長い間にわたってこの石造層塔は数限りなく造られ続けており、今では庭園用の装飾塔として各地で目にすることができます。
形態的には、相輪を除くすべての石が上から見て正方形に刻まれ、三重から十三重までの軸石と笠石によって積み重ねられて、一番下に塔全体を支える「基壇」を据え、その上に、四角の「基礎石」を宝篋印塔や宝塔と同じように置き、基礎の上に仏塔本体である四方仏を刻んだ「塔身」の上へ、各層の軸と笠を重ねていくという形。ほぼ正方体の四方仏を刻む基礎石より上の、最上部を支える「軸部」全体を「塔身」と呼んでいます。従って、大一層目より最上層目までの軸部も皆「塔身」となります。これと共に「笠」の部分も、第一層目の笠、第五層目の笠というように呼びます。