生込形石燈籠 水螢形石燈籠写し 生込形で織部形を規範としたものである。 竿は円柱であるが、中台以上は四角である。火袋は前後に四角な火口を作り、両側は小さい三角の窓を二つ重ねた意匠で、しかも一方は底辺を上に、一方は頂点と頂点を向かい合わせにしている。笠は全体的に起った形であるが、宝珠はなく却って野趣あふれた姿となっている。 この燈籠の名称は、灯が池の水に映えてゆらめくと、螢が飛んでいるかに見えるので、そのように名付けられている。